ブレンドコーヒー豆 100g
Mfg. Date 2026.0310
【ブレンドの意図するもの】
今回の完成度を決定づけたのは、マンデリンを深煎りへと振り切った判断にあります。試行錯誤の果て、辿り着いたのは「赤道」をカップの中に描くことでした。
このブレンドは、地球の南北が持つ対比を構造に落とし込んでいます。
広大な土地と人口を擁する「北半球」を、深煎りに仕上げた7割の豆で表現し、重厚な苦味と骨格を形成。対して、限られた陸地に独自の生態系が息づく「南半球」を、中煎りのキリマンジャロで表現しました。
あえて異なる焙煎度をぶつけることで、苦味を主軸にしながらも、その陰にキリマンジャロ特有の酸味と奥行きが生まれる。この「味の幅」こそが、単一豆では到達し得ないブレンドの妙味です。
【味わいの設計】
追求したのは、喉を通った後に長く続く甘みの余韻です。
キリマンジャロの深煎り:あえて深く焼くことで、鋭い酸味を「円熟した甘み」へと昇華させました。これがこのブレンドの核となります。
マンデリンの調律:唯一無二のアーシー(土着的)な個性を、全体のバランスを整える重石として活用しています。
コロンビアの包容力:マイルドコーヒーの象徴であるコロンビアが、尖った個性を調和させ、最後の一口まで飽きさせない「飲みやすさ」を担保しています。
苦味は力強く「5」。しかし、その裏側に潜む「4」の甘みと、南半球に見立てた僅かな酸味のアクセントを感じてほしい。強引かもしれませんが、これが私の考える「赤道の均衡」です。